総論 会派 委員名 回次 -

1 憲法制定過程とその問題点

制定過程の検証

  • 既に内閣憲法調査会による詳細な報告書が出ている制定経過の検証より、国民各層各界の憲法に対する考え方について十分調査すべき
自民 陣内孝雄 147 3 - 9
  • 制定過程を問題にするのであれば、当時の民衆が憲法に対してどのような反応を示していたかを調査すべき
民主 角田義一 147 3 - 6
  • 制定過程において、新しい平和、民主の日本に向かって新憲法を志向した国民の主体的運動があったことなど正しい調査が必要
共産 橋本 敦 147 2 - 3
  • 憲法が極めて短期間に起草されたことは異常。当時の活発な憲法論議も含め、制定過程を振り返ることは重要
参院 椎名素夫 147 2 - 5
制定過程における問題点
  • 米国の占領軍により強いられた憲法であり、軍人を中心とする少数の人の手で1週間でまとめられた憲法を60年近く見直すことがなかったことは、余り名誉なことではない
自民 岡田直樹 162 4 - 2
  • 現憲法が押し付けだから改正すべきとの立場は採らない。日本は大戦の過程で、自由・平和・民主主義・人権・共生のような共通の価値の実現に向けた世界の歩みから外れ、敗戦と戦後改革は、元の道に戻る過程であった。現憲法は世界が共有する諸価値を高く掲げ、世界の歴史の流れに沿ったものであり、だからこそ国民も心から受け入れた
民主 江田五月 159 162 5 4 - - 2 5
  • GHQが制定過程に大きな影響を持ったのは事実であろうが、だから自主憲法を制定すべきとの議論は誤り。少なくとも戦後50年、憲法は現実社会の中で生き続け、特に9条については、二度と戦争はあってほしくないとの国民感情が強くあった
明改 白浜一良 147 3 - 2
  • 現憲法は占領下に制定されたものであり、国際法(ハーグ陸戦条約)に違反するとの意見があるが、同条約に言う占領下とは交戦中の占領下と解するのが通説
共産 小泉親司 147 3 - 3
  • 現憲法は、国際法違反ではなく、第一次世界大戦後の国際法の発展から外れていた日本を世界の到達点、国際法の平和、人権尊重の原理に引き上げた
共産 吉岡吉典 147 3 - 9
  • 世界で初めて戦争放棄を明記した1791年フランス憲法、第一次世界大戦後の戦争違法化の中における不戦条約の締結、戦争違法化を武力行使禁止へと発展させた国連憲章の下における日本国憲法の制定、その後10か国を超える国における戦争放棄条項を持つ憲法の制定、軍隊を持たない国の17か国への拡大という研究もあり、このような世界の流れの中で日本国憲法は制定され、押し付け憲法と言うのは一面的な見方である
共産 吉岡吉典 159 5 - 5
  • 現憲法制定は占領下であったが、平和と自由民権の日本の思想的な系譜と国際的な戦争違法化の流れが合体して平和憲法ができた
社民 大脇雅子 156 6 - 22
制定時の状況
  • 現憲法制定時に共産党が提案した憲法草案は、歴史的文書であり、現在の党の行動基準ではない
共産 宮本岳志 156 6 6 - - 16 20
  • 現憲法制定時に共産党が反対したのは、(1)天皇条項が主権在民の原則と民主主義の徹底の見地からは不十分である、(2)9条の下でも急迫不正の侵害から国を守る権利を持つことを明確にするよう提起してきたが、吉田首相は9条の下で自衛権はないとの立場であり、これは日本の主権と独立を危うくする、との2点が理由
共産 宮本岳志 156 6 6 - - 16 20
  • 終戦後政府が作成した憲法試案は明治憲法の枠を出ないものであり、共産党は、国体護持ではなく国民主権であるべき、侵略戦争を二度と起こさないことを明確にすべきとして、反対案を出した
共産 吉川春子 147 3 - 11
第9条<制定経緯>→平和主義と 安全保障 2 自衛権の有無と自衛隊の位置付け

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