平和主義と安全保障 会派 委員名 回次 -

5 国際平和とそのルール(国際法、国際連合)

国際社会の現状と国際平和の確立
  • 冷戦終結後の民族・宗教に起因する紛争の多発や難民の発生、グローバリゼーションの進展による貧富の差の拡大や社会・文化の多様性への影響等の問題が生じているが、このような課題に対しては、国連等の国際機構を通じた取組や、個々の課題ごとに集まった国家のグループによる取組が不可欠 
自民 阿南一成 159 4 - 19
  • 米国が提供する軍事力による平和に世界も日本もゆだねるのか、国連をしっかりさせて国際社会を制度化し、法の支配を確立させる方向に行くのか重要なところに来ている
民主 江田五月 156 8 - 18
  • 21世紀には、ますます国際協調が進み、主権国家の制約は強まり、確立された国際法秩序の下で、地球上のいかなる紛争の解決についても法の支配に基づく行動が求められるようになると思われ、地球憲法を構想する時代を迎えている
民主 江田五月 159 5 - 3
  • 冷戦後の世界秩序は力の支配と法の支配が拮抗している。力の支配では、力を持つ者が抑制する努力をしなければならず、法の支配では、法を維持するたゆまない努力が必要である
民主 川橋幸子 159 5 - 14
  • 平和憲法を擁し、唯一の被爆国である日本は、国連の軍事的対応を抑制させ、非軍事的活動を発展させていく使命を担っている
民主 那谷屋正義 162 4 - 8
  • 国際平和活動、国際協力については、国連憲章に基づく平和の秩序をつくることを目指す国連中心の活動を大いに進めるべき
共産 小泉親司 159 4 - 20
  • 法の支配の実現こそが、世界の舞台において平和を語る上でも現実の課題になってきているのではないか
共産 仁比聡平 162 4 - 19
  • 国連を中心とする世界の安全保障体制への努力を重ねていけば、21世紀は今の憲法を改めるまでもない時代になる
共産 吉岡吉典 156 8 - 20
  • 戦争史上最大の悲惨をもたらした二つの世界大戦の教訓をいかした国連憲章と、それを一層発展させた日本国憲法を基本とし、国連憲章に規定された平和の国際秩序を擁護し、この秩序を破壊するいかなる覇権主義的な企てにも反対すべき
共産 吉岡吉典 159 5 - 4
  • 共産党は、日米安保条約を廃棄し、米国を始めすべての国との対等・友好の関係を結び、非同盟諸国に参加して平和・中立・非同盟の道を進むことを提起している
共産 吉岡吉典 159 5 - 5
  • 軍縮に向けての国際環境も変わりつつあり、刑事司法裁判所の制度化等国境を越えた法治の世界秩序が形成されようとしている中、社民党は憲法の理念の現実化を検討している
社民 大脇雅子 156 8 - 21
  • 一般的には、敵対する者の間には利害の程度を異にする中間派が数珠つなぎに存在するので、それを丁寧にたどっていけば、両端の二者が戦うことなく合意できる答えが見付かるはずであり、この役割は国連や国際交流の活発化によりなし得ると考える
無会 岩本荘太 159 5 - 7
国際連合
  • 国連は、世界各国が得意な分野を持ち寄って国際社会全体として最も効果的な行動をとるための掛け替えのない場であるが、イラク問題への対応をめぐり、安保理や国連の在り方に疑問が出てきた
自民 阿南一成 159 4 - 19
  • 人類が国連に代わる国際機関を持ち得ていない現在、日本は国連憲章の掲げる理想を追求し、その機能の強化に努めるべき
自民 阿南一成 159 4 - 19
  • 日本は、人権と安全保障について、国連を中心とする国際機関の実効的措置やそのための組織・機関の強化について、国際刑事裁判所を始めとし、国連軍や国連警察軍の創設に至るまで、積極的に発言し、行動していくべき
民主 江田五月 156 5 - 12
  • 冷戦後の今こそ国連の時代となっており、戦争違法化や国際社会のルール化に逆行する一国主義の動きは、世界史の流れにも逆行するものであり、この流れにさお差してはならない
民主 江田五月 159 5 - 2
  • 国連の現実に理想から懸け離れた部分があることは否定できないが、世界平和の破壊や不正義が地球上に存在する限り、国連の不完全さを理由に傍観者然と振る舞うことはできず、日本は、国連決議による多国籍軍や国連平和維持活動に主体的に関与すべき
民主 小林 元 159 5 - 9
  • 国連の中での日本のステータスをもっと上げるような議論に持っていくべき
民主 富岡由紀夫 161 3 - 13
  • 世界経済グローバル化が進んだ今日、統治構造の在り方を考える上で、中央政府と地方政府、NPO・NGO等の関係に加え、国際社会の中で国連や国連以外の地域的な協力の枠組みにどの程度信頼を寄せるかについて議論することが必要ではないか
民主 松井孝治 159 4 - 20
  • 冷戦時代は拒否権により機能しなかった安保理も、冷戦終結後は本来期待された役割を果たし得る環境が整ってきたが、他方で、地球環境、貧困、人口爆発、難民、地域紛争、大量破壊兵器の拡散、テロリズム等について、国連は期待に十分こたえられていない面がある
公明 魚住裕一郎 159 3 - 12
  • 平和の構築や貧困格差の是正、地球環境など、21世紀の全人類が直面する課題の解決のために国連が果たすべき役割は重要。冷戦終結後、国連が本来の機能を発揮する道を切り開くことも可能となり、日本は、国連の機能強化を進めるべき
公明 魚住裕一郎 159 5 - 4
  • 日本は、国連による平和維持・平和構築活動に積極的に参加するとともに、国連決議に基づいた正当な目的のために行われる活動に対しても可能な限り協力を行うことを検討すべき。これは、現9条の下においても十分可能
公明 魚住裕一郎 159 5 - 4
  • 国際的な世界各国の協調の場が国連であり、その上で、日本は日米関係を基軸としており、また日本はアジアの中にあることから、日本の今後の外交安全保障上の立場を考えるときには、国連と日米とアジアの三つの軸でしっかり考えるべき
公明 白浜一良 159 5 - 9
  • 平和の構築や貧困格差の是正、地球環境など、21世紀の全人類が直面する課題の解決のために国連が果たすべき役割は重要。冷戦終結後、国連が本来の機能を発揮する道を切り開くことも可能となり、日本は、国連の機能強化を進めるべき
公明 山下栄一 161 3 - 5
  • 日本は国連においてもっと影響力を持つべきであり、そのためにも日本人職員がもっと増加することが重要
共産 小泉親司 158閉 1 - 5
  • 国連の平和維持活動の歴史の中では、例えば他国の自決権を侵害するような誤った対策がとられたこともあり、国連の決議や活動を無条件に絶対化することなく、国連の自主的な加盟国として、憲法の精神、国連憲章の本来の精神に沿って、個別に吟味し、それぞれ自主的な対応をしていくことが重要
共産 小泉親司 159 4 - 21
  • 国連無力論ないし国連不要論が世界を支配するとは思わない。国連の意義はある時期には重視されるようになると思う
共産 吉岡吉典 156 7 - 13
  • 今後の国連は、創設時に理想として掲げた集団安全保障機能を果たすのか、それとも、基本的自衛は各国が行い、同時に国連として何らかの役割を果たす方向に向かうのか。現在はPKOなど新しい活動もあり国連憲章どおりとは考えないが、やはり創設時の理想である集団安全保障機能を果たすよう世界が努力すべき
共産 吉岡吉典 156 7 - 13
  • イラク戦争をめぐり国連無力論があるが、国連は米英の武力行使にお墨付きを与えず、無力を示したのではない
共産 吉岡吉典 156 7 - 20
  • 米英のイラク戦争について、アナン国連事務総長が「過去58年間、世界の平和と安定が依拠してきた原則に対する根本的挑戦によって、国連が創立された1945年に勝るとも劣らない決定的な時期、岐路に立っている」と警告したことは極めて重大であり、世界各国は国連の平和のルールを守るためにこそ行動すべき
共産 吉岡吉典 159 5 - 4
  • 日本は今、世界の歴史的到達点である国連憲章の平和の国際秩序を守る立場に立って努力するか、国連無力論を唱え、国連に挑戦する有志連合に走るかの選択を迫られている
共産 吉岡吉典 159 5 - 5
  • 最近のきな臭さが充満する世界状況は、発展途上国の人口増に起因する貧困層の拡大によるとも言え、先進国は南北格差是正に今以上の役割を果たすべきであり、世界中の人々が国連の組織の下に協力する必要がある
無会 岩本荘太 159 5 - 6
  • 一般的には、敵対する者の間には利害の程度を異にする中間派が数珠つなぎに存在するので、それを丁寧にたどっていけば、両端の二者が戦うことなく合意できる答えが見付かるはずであり、この役割は国連や国際交流の活発化によりなし得ると考える
無会 岩本荘太 159 5 - 7
<国連中心主義>
  • 憲法で明確化する国連中心の安全保障活動への関与と、日米安保条約や将来的に誕生も想定されるアジアの地域安全保障とのかかわり方について、どう整理していくか幅広い議論が必要
民主 直嶋正行 161 3 - 4
  • 国連中心主義は日本の外交の基本とは思うが、安保理がそれなりの国の思惑で動き、拒否権を持つ常任理事国が存在する中で、最後まで日本の安全保障を国連にゆだねることについては、議論すべきところがあるのではないか
民主 若林秀樹 156 7 - 9
  • 憲法が掲げる平和主義、国際協調主義は、国連、国連憲章と非常にかかわり合いがあるという意味で、日本が外交の基軸を国連中心に置くのは非常に意義のあること
民主 若林秀樹 158閉 1 - 7
  • 国連トップの機関に日本人が就き、日本の国連中心の外交がより具体化され実践されることが必要
共産 小泉親司 158閉 1 - 5
<国連憲章>
  • 国際社会の中で「名誉ある地位を占めたい」(前文)としながら、実際には憲法上の制約により条約・国際法規を誠実に遵守できない部分があるが、国際社会が合意したものを誠実に遵守し、実行できる国家でなければ、国際社会における主体的地位は占められない
自保 市川一朗 156 9 - 22
  • (1) 旧敵国条項を含む国連憲章の改正、(2) 日本の常任理事国入り、(3) 憲法改正をワンパッケージで行うべき。集団的自衛権を認めることなく常任理事国になることは矛盾が多過ぎる
自民 舛添要一 161 3 - 1
  • 世界的な貢献のためには、9条を変える必要はなく、平和基本法の制定が現実に合い、憲法の精神をいかしていくためにも必要ではないか。この構想の核心には、憲法を国連憲章の運用指針として国連に提案したいとの思いがある
民主 那谷屋正義 161 162 3 4 - - 11 8
  • 国連憲章も歴史的背景があり、状況が変われば内容も検討されるのは当然の流れ。第二次大戦を背景にした国連憲章では、日本もドイツも敵国になっており、この点が消去されていないことはどう考えてもおかしい
公明 白浜一良 159 3 - 17
  • 国連中心の平和秩序か有志連合かという議論があったとしても、国連憲章や国連は長い世界の努力の到達点であり、空想的産物ではないことから、国連憲章は21世紀の重要な指針になり続けるし、国連も一層重要な役割を果たすと考える
共産 吉岡吉典 159 3 - 18
  • 戦争史上最大の悲惨をもたらした二つの世界大戦の教訓をいかした国連憲章と、それを一層発展させた日本国憲法を基本とし、国連憲章に規定された平和の国際秩序を擁護し、この秩序を破壊するいかなる覇権主義的な企てにも反対すべき
共産 吉岡吉典 159 5 - 4
  • 国際法の中核と言ってよい国連憲章を再度、日本の憲法と併せて考える時代ではないか。現在、逆の方向へ世界が向かっていることを危惧する
社民 田 英夫 159 3 - 18

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