二院制と参議院の在り方 会派 委員名 回次 -

2 参議院の機能-特に独自性を発揮すべき分野

運営事項
  • 参議院議員は、党派的観点を薄くして実証データに基づく具体的発言を重ねることが第二院に対する期待にこたえる道である
自民 荒井正吾 162 5 - 3
  • 公聴会や参考人の多用など参議院独自の審議をしている委員会もあり、そのような形で専門性を出していけば価値があるのではないか
自民 松村龍二 159 iii - 21
  • 参議院は会期末の審議が多く、時間を気にしないで実のある議論ができるよう議事の際の定足数は原則として外してはどうか
自民 森元恒雄 161 ii - 6
  • 参議院として審議を実のあるものにする意味で、審議の際の定足数は外すべき。ITが進み国民が直接国会審議を目にすることが可能となり、定足数がなくても国民代表機関としての機能は十分に果たせる。むしろ時間を掛けて審議する方が求められる機能を実質的に果たせるのではないか
自民 森元恒雄 162 i - 9
  • 定足数や大臣の出席を必ず求めることなどが審議の形骸化につながっており、形にとらわれず実質的な審議ができるような運営をすることが参議院の存在を高めることにつながる
自民 森元恒雄 162 ii - 7
  • 解散がない参議院は、民意の反映としての請願をもっと大事に扱ってもよいのではないか
民主 郡司 彰 161 ii - 8
  • 衆議院の委員会主義に対し、参議院は、実際の審議を全員で行うことにより議員個々人が判断できるような、戦前の本会議主義の採用を検討してもよいのではないか
民主 郡司 彰 162 ii - 3
  • 質問者と答弁者だけが審議に参加するのではなく、関連質疑の運用を改善するなどして、委員会を実質的審議の場に戻すべき
民主 郡司 彰 162 ii - 4
  • 参議院では、請願を委員会で実質的に審議することにより、請願権の復活を行うことが国民にとって参議院を身近にし、独自性にもつながる
民主 郡司 彰 162 ii - 4
  • 法律の逐条的審査や、政治日程とは独立に委員間で具体的制度・政策についての突っ込んだ意見交換を行うようなことも必要
民主 松井孝治 161 ii - 2
  • 参議院は、委員相互間の議論をもっとできるのではないか
民主 松井孝治 161 6 - 7
  • 例えば、閣僚がいなくても政府の参考人を呼んで有識者と一緒に議論するようなやり方をすれば問題についての切り込みは深くなるので、決算委員会を始め、審議の在り方を直ちに変えていくべき
民主 松井孝治 161 6 - 7
  • 参議院は、衆議院と同じ議論をしていたのでは、衆議院の落ち穂拾いに甘んじざるを得ない。参議院では、一部改正法であれば改正部分を議論するのではなく、法律の根っこが本当に必要か、時代の要請を体しているかという根本からの議論をすることが必要
民主 松井孝治 162 i - 3
  • 参議院がチェックの院としての機能を果たすためには、法律の改正部分だけではなく逐条的な審議を行う、委員間の議論を行う、政府の参考人と外部の参考人と国会議員の三者で議論を行うなどの対応をしていくべきではないか
民主 松井孝治 162 i - 9
  • 今の委員会構成は国の基本政策をつくるのに適合していない。政府の政策・立法過程はオープンになってきたが、国民の代表である国会がそれをフォロー・チェックし、政府と両方で進めていける体制をとるべき
公明 山本 保 162 i - 4
  • 参議院ではいまだに携帯電話やコンピューターが活用されていないが、専門性をいかしてチェック機能を発揮するには、インフラ整備を大至急行うべき
公明 山本 保 162 i - 5
  • 内閣に対するチェック機能を果たすためには、参議院は、法案、一般質問など審議の充実を図る必要がある
共産 吉川春子 154 4 - 5
  • 参議院は、多様な民意を保障し、議論に参加させていく運営のルールが望ましい
共産 吉川春子 161 ii - 4
  • 二院制は多様な民意の反映のために維持すべきであり、立法提案における高いハードルの改善や少数会派・無所属議員の発言権の保障など二院制の存在意義を高める改革に取り組むべき
共産 吉川春子 162 i - 12
  • 運営における少数意見への配慮も多様な民意の反映という点から不可欠。十人未満の小会派を議院運営に参加させることも重要課題。二大政党制ということで少数意見を切り捨てることは、多様な民意の反映とは相反する
共産 吉川春子 162 5 - 5
  • 参議院の委員会では行政府に対し質問する姿が大前提だが、議員と行政府の責任者が意見を闘わす、場合により議員が行政府に一方的に意見を言っておしまいという姿もよいのではないか
社民 田 英夫 159 ii - 17
  • 専門性が高まるという観点から、なるべく委員を一つの委員会に固定するなどの改善も重要ではないか
社民 田 英夫 162 i - 7
  • 衆議院のカーボンコピーと言われるのは、今の構造が衆議院とほとんど変わらないということであり、審議の進め方、構造について、抜本的に直していくことを考えるべき。常任委員会制度の廃止まで含めて議論していく必要があるかもしれない
社民 田 英夫 162 5 - 6
<議員立法>
  • 参議院議員による議員立法を活発化するため、院の手続の簡略化などを含めて実効的な手続を確立する必要がある
自民 荒井正吾 162 i - 2
  • 参議院の議員立法について、党の問題であるが、党内手続が大変であり、党内手続の簡略化、特別の手続の確立を含め、積極的な検討が必要である
自民 荒井正吾 162 i - 2
  • 中長期的な課題について、会派の利益を超えて議論することにより、一つの見解を示していくことは重要であり、参議院で会派を超えて調査会活動で議員立法をより強めていくということが重要
民主 松井孝治 161 ii - 3
  • 議員立法を大切にするなど法案審議を十分にするという点で、参議院の権威をおとしめないような運営にも力を入れていくべき
共産 吉川春子 159 ii - 22
  • 二院制は多様な民意の反映のために維持すべきであり、立法提案における高いハードルの改善や少数会派・無所属議員の発言権の保障など二院制の存在意義を高める改革に取り組むべき
共産 吉川春子 162 i - 7
  • 議員立法を盛んに行い得る体制を整備し、行政府提出の法律を通すという現状を抜本的に改めることが必要。参議院で議員立法をより可能にする体制を保障するには改憲は不要であり、参議院の存在価値を高めることにつながる
共産 吉川春子 162 5 - 5
<法案修正>
  • 熟慮、再考の院ということで部分的な修正がもっと参議院でなされてもよいのではないか。フランス、ドイツ等の報告者制を導入するなど、議会の中で与野党が協議をしながらより良いものにしていくことを制度的に位置付けていった方がよいのではないか
民主 松井孝治 159 ii - 22
  • 参議院の良識として与野党を超えて法案修正が弾力的に行えるような、弾力性とか熟慮とか再考を反映するような参議院改革を、与野党の壁を超えて打ち出していけないか
民主 松井孝治 159 ii - 22
  • 法案の審議・採決の在り方を変え、逐条的に、ある部分については与野党を超えて改革の合意ができるなど衆議院とは違った議論をして衆議院に送り返すというように、参議院の議論の在り方を変更することにより、問題解決の突破口が開けるのではないか
民主 松井孝治 162 5 - 10
  • 参議院は必ず修正案を出すとか、附帯決議に衆議院とは全く別の具体的な事項を出すことも大事である
公明 山本 保 159 i - 16
<調査会>
  • 調査会は参議院らしい良い制度であるが、報告を出しても政府から結果が返ってこないので、政府が責任を持ち対処するような強い権限を与えればより良くなるのではないか。数も基本は三つであるが、必要があればもう一つ増やしてもよい
自民 関谷勝嗣 162 i - 12
  • 中長期的な課題について、会派の利益を超えて議論することにより、一つの見解を示していくことは重要であり、参議院で会派を超えて調査会活動で議員立法をより強めていくということが重要
民主 松井孝治 161 ii - 3
  • 調査会はすばらしいが、本来、委員会で行うべきことを調査会に行わせ、委員会は法案を通すだけになっていないか。調査会制度を考え直し、委員会を小分けにしてその作業量を減らすのも一案
公明 山本 保 159 162 iii i - - 13 5
  • 調査会について、数を増やすほか、報告書を議長に提出するだけでなく、行政府にも提出し、回答を出させることが必要
社民 田 英夫 161 162 ii i - - 5 7
  • 参議院の実際の活動面で長所として挙げてよいのは調査会の存在であり、もう少し数を増やし、活動の結果を行政府だけでなく、世の中に広く出すべき
社民 田 英夫 161 6 - 6
  • 長い目で議論できるという点から、エネルギー問題、教育問題、年金問題も調査会で行ってはどうか
社民 田 英夫 162 i - 7
  • 調査会をもっと増やし、6年間解散がないという特徴をいかして長期間議論をし、議長に報告するだけでなく、社会の中に持ち込み、あるいは議員立法で結果を出していくなど、調査会を活用することも必要
社民 田 英夫 162 5 - 6
<スタッフの充実・政策能力の向上>
  • 参議院がチェック機能を果たすには、事務局、スタッフを充実すべき。会計検査院、行政評価局もその一環としての位置付けをどうするか考えるべき
自民 森元恒雄 162 i - 9
  • 立法府職員の配置が東京のみで十分かというような議論と参議院の在り方とが結びつくとよい
民主 郡司 彰 161 ii - 8
  • 参議院議員個々人の政策能力を高めることが必要であり、そのために衆参で公費助成の在り方に差異を設けることも一案
民主 郡司 彰 162 ii - 3
  • 行政の在り方についての監視・改善に関する参議院の機能を支援するスタッフの充実や権限の充実についても検討してはどうか
民主 鈴木 寛 161 ii - 6
  • 参議院が憲法解釈機能、違憲審査を担っていく場合には、そのスタッフを含めた陣容の充実が極めて重要 
民主 鈴木 寛 161 6 - 3
  • 決算の院としての参議院の機能強化を図るには、法制局・調査室・国会図書館も含め、国会全体として調査能力・政策評価能力を包括的に再編強化することが必要
民主 松井孝治 161 2 - 15
  • 参議院の調査機能、行政評価機能、決算機能、憲法解釈機能がきちんと果たされるような充実したスタッフを持つべき。霞が関への政策人材一極集中を是正し、国会に振り向けてはどうか
民主 松井孝治 161 ii ii 6 - - - 3 9 7
  • 参議院がチェックの院として機能するには、霞が関と独立した政策集団を持ち、政策制度の必要性、有効性、時代適応性をチェックできるスタッフを持つことが必要
民主 松井孝治 162 i - 3
  • 会計検査院や総務省行政評価局のリソースをいかして、人員を国会に移し、例えば政策評価院などの形で制度設計からチェックし、対案まで出せるような政策スタッフ集団をつくるべき
民主 松井孝治 162 i - 3
  • ある種の権威と中長期的整合性のある憲法解釈機能を参議院が持つとすれば、しかるべきスタッフを持った上で、しかも政党・会派の利益により濫用されないような組織をつくることが必要
民主 松井孝治 162 i - 4
  • 行政監視、政策評価の機能を強化すべきであり、例えば、お手盛りになる可能性が高いODAの調査、評価を参議院がきちっとできることが重要であり、そのためのスタッフ力の強化も必要
民主 若林秀樹 161 6 - 6
  • 調査会の機能強化、決算審査の強化という意味では、スタッフの充実が重要な観点
公明 山下栄一 161 ii - 3
  • 参議院の調査会の活動を一層発展させるために、スタッフの充実が必要
共産 吉川春子 162 ii - 6

ページトップへ