憲法前文 会派 委員名 回次 -

1 意義と役割

前文
  • 前文について、文章が支離滅裂、翻訳調、他国に安全を依拠して独立の信念がない、普遍性の明記は問題などと言ってきた人たちが、前文を拡大解釈して自衛隊の海外派兵を正当化する根拠としていることは、矛盾であり、ごまかしの議論であることの証明
共産 小泉親司 159 5 - 10
  • 前文と9条は、第二次世界大戦の深刻な反省の上にできたものであり、日本の外交の基本方針と言っても過言ではない。これにより、日本は戦後60年間、アジア諸国との間に安心と信頼の関係を構築をしてきたと言える
社民 又市征治 162 6 - 18
意義と役割
  • 前文は、(1) 日本の歴史及び文化を示すものである、(2) 日本の目指すべき方向及び理念を述べなければならない、(3) 国民、特に子供や若い人に対する教育効果を持つ内容でなければならないと考える
自民 福島啓史郎 159 6 - 8
  • 憲法見直しの結果が明らかになった時点で、その見直しの視点を入れた形で前文を手直しすべき。手直しのポイントとしては、国民が共有する価値観、国家像を明確に表現することが重要な要素ではないか
自民 若林正俊 159 6 - 19
  • 前文は重要であり、新しい日本の、それも後世の歴史の評価に耐え得るようなナショナル・ゴールをどう提案できるか議論すべき
民主 簗瀬 進 147 2 - 9
  • 統治の目的が明確に宣言されることこそ憲法の第一のポイントであり、前文は、統治システムの目的を明確に宣言したものでなければならない
民主 簗瀬 進 162 2 - 3
  • 前文の位置付けとしては、ある程度時代の変化に対応し得る価値観を盛り込むことのできる装置と考えてよい
公明 山口那津男 159 6 - 17
  • 前文に国のかたち全体を抽象的に表すのは難しく、例えば児童憲章のように、教育・環境・農業などその分野の理念や目標をその時々に国民から公募してつくっていくような方式の方が良いのではないか
公明 山本 保 159 6 - 13
  • 金森徳次郎氏は、前文は美術品ではなく中身こそ重要との答弁をしているが、前文は憲法の思想的姿を体現したものであり、変える必要は全く認めない
社民 大脇雅子 156 6 - 23
  • 21世紀における世界の在り方、国家、民族、人種等を超えて、人類が不断の努力を通じて到達すべき世界を先駆的に明確に示した9条と前文は歴史的意義を有していると確信する
社民 大脇雅子 156 7 - 22
本文との関係
  • 前文は各条文と密接不可分の関連を持ち、その改正は各条文と併せて議論すべきものであるが、現憲法は天皇制と戦争放棄・国際平和主義がセットで導入されざるを得なかったという経緯があり、現時点で改正論議をするならば、前文は当然に見直すべき
自民 福島啓史郎 159 6 - 8
  • 米国の価値観を日本に導入するとの教育的意図があったことを含め、憲法の前文と内容は整合性が取られているものであり、前文だけを切り離して議論することはできない
自民 若林正俊 159 6 - 19
  • 党の論点整理(平成16年)は、前文の内容については、現行憲法の基本原則である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義は今後とも堅持するとともに、目指すべき国家像などを盛り込むこととするが、具体的には憲法の各条章と深くかかわることから、各条章の議論が進んでから改めて詰めるとしている
自民 若林正俊 161 6 - 10
  • 憲法改正には多くの国民がいろいろな形で参加する必要があり、マスコミを通じて国民から案を募集し、それを参議院が中心となってまとめるということを、前文から始めてはどうか
民主 ツルネン マルテイ 159 6 - 17
  • 憲法改正には国民の理解や参画が重要であり、国民的な意識を高め、憲法構造を皆に知ってもらう上からも、前文を先に改正するのが良い
民主 中島章夫 159 6 - 11

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