天皇 会派 委員名 回次 -

1 象徴天皇制の意義

象徴天皇制
  • 私たちは歴史と伝統文化に生きているのではなく、歴史と伝統文化を生きなければならない。その意味で、天皇は日本の歴史と伝統文化の象徴であるがゆえに、国民統合の象徴になり得るのであり、憲法改正ではその論理が明確にされなければならない
自民 岩井國臣 159 8 - 13
  • 民主主義社会における天皇の在り方について改めて議論すべき
自保 武見敬三 151 2 - 11
  • 国民共同体の連帯の源泉として、天皇の地位や国民主権を定める1条があるのではないか
自保 福島啓史郎 156 2 - 5
  • 天皇について、憲法と憲法的慣習は日本人に合っていると感じる
自民 松村龍二 159 8 - 7
  • 象徴という耳慣れなかった言葉も今では国民の実感として定着していると思われる。天皇と皇室は戦後も一貫して国民から敬愛され、今の開かれた皇室は国民にとり民主的な望ましい姿である
自民 吉田博美 159 8 - 14
  • 党の論点整理(平成16年)は、象徴天皇制は今後とも維持すべきであるとしている
自民 若林正俊 161 6 - 10
  • 党の新憲法起草小委員会の検討(平成17年)においては、天皇が日本の歴史、伝統及び文化と不可分であり、現行の象徴天皇として1章に位置付けることについては共通の党内理解が得られているとしている
自民 若林正俊 162 6 - 1
  • 天皇制が続いているとしても、それは、憲法で主権の存する国民の総意としてこれまで続いてきた天皇制を象徴制として位置付けたことによるという点は、踏み外してはならない。国民主権が日本の最大の原理であり、その下に象徴天皇制がある
民主 江田五月 159 8 - 15
  • 象徴天皇制は、政治利用されるようなことなく節度を持って維持していけばよい
民主 江田五月 159 8 - 15
  • 日本の象徴天皇制について、基本的に賛成する
民主 ツルネン マルテイ 159 8 - 8
  • 法の支配の貫徹の見地から、象徴天皇制の明確化が必要
民主 簗瀬 進 162 2 - 3
  • 天皇が「日本国の象徴であり日本国民の統合の象徴」であること、その地位が「国民の総意に基づく」ものであることについては、その趣旨を十分に尊重しつつ承継していくべき
民主 簗瀬 進 162 2 - 3
  • 現憲法は、天皇の国政に関する権能を否定しながら、内閣と司法のトップの任命権、国会の召集のような形式的権限を付与しており、象徴概念に混乱が見られる
民主 簗瀬 進 162 2 - 3
  • 象徴概念の混乱は、天皇主権から国民主権への激変緩和という点で歴史的には評価できるが、法の支配の貫徹の見地から、国民主権の徹底化と同時に、象徴天皇制の意義を更に純化するため、天皇規定を再検討すべき
民主 簗瀬 進 162 2 - 3
  • 憲法における天皇制の位置付けを変える必要はないのではないか。これからも国民統合のための象徴天皇であり続けてよいのではないか
民主 若林秀樹 159 8 - 13
  • ワシントンの大使館勤務時代に、皇室外交のすばらしさ、威力を感じた。これは日本の財産であり、日本を表す伝統と文化の象徴であり、天皇制は大事にしていく必要があるのではないか
民主 若林秀樹 159 8 - 13
  • 天皇制の定着以後、天皇が直接的政治権力を持つことは極めて例外的であり、その時期には結果的に国の形がいびつになり破綻している。天皇制自体は、ある意味で日本の文化的な存在であり、現代的に言えば象徴天皇制ということがふさわしい
公明 白浜一良 159 8 - 13
  • 天皇は、統合の象徴として法的にとらえるというより、文化的な伝統に意義が認められてきたように感じる。その場合、文化・伝統・歴史とは、難しい神秘的なものではなく、国民が自然に慕えるようなものとしてとらえたい
公明 山本 保 159 8 - 10
  • 共産党は、戦前は、天皇による専制政治をなくさない限り、民主主義も平和も実現できないとして天皇制打倒を訴えた。戦後は、憲法で国民主権が明確にされ、天皇制の性格が大きく変わり、天皇条項を廃止しなければ社会が抱える諸問題を解決できないという状況ではなくなっていることから、現綱領では天皇制廃止を掲げていない
共産 井上哲士 159 8 - 14
  • 国政に関する権能を持たない君主は世界に存在せず、日本は国家制度としては君主制に属さないことは明白。天皇制の存続は、国民主権の原則を日本独特の形で政治制度に具体化した現憲法の特質と言える
共産 井上哲士 159 8 - 14
  • 共産党は、個人が世襲で国民統合の象徴となる現制度は、民主主義及び平等原則と両立せず、将来的には民主共和制の実現を図るべきと考える。しかし、天皇制は憲法上の制度であり、その廃止は国民の総意で解決されるべき。現時点では、天皇の権能を制限する憲法条項を厳格に守り、政治利用などをさせないことが重要
共産 井上哲士 159 8 - 14
  • 世襲制の象徴天皇制は国民主権とは基本的に矛盾し、歴史的方向としては国民主権を貫く方向で解決されるであろう
共産 吉岡吉典 151 4 - 8
  • 天皇は政治上の権限を持たず、天皇制が日本の政治にとって死活の重要問題ではなくなったため、共産党の綱領では天皇制打破は掲げていない
共産 吉岡吉典 154 4 - 14
  • 共産党が目指す本格的改革に取り組む民主連合政府は、現行憲法の全てを守るものなので、その下では天皇制に手を着けることはしない
共産 吉岡吉典 154 4 - 14
  • 象徴とはいえ、一つの家族が世襲で受け継ぐ天皇制は国民主権と矛盾し、民主主義の時代に合わない。現行憲法の枠を超えて日本社会が発展した新しい段階では、国民の総意の下に天皇制廃止が日程に上るとの展望を持っている
共産 吉岡吉典 154 4 - 14
  • 共産党の綱領は、天皇条項について、(1) 国政に関する権能を有しないなどの制限規定の厳格な実施を重視し、天皇の政治的利用を始め、憲法の条項と精神からの逸脱を是正する、(2) 個人が世襲で国民統合の象徴となる現制度は、民主主義及び人間の平等の原則と両立せず、国民主権の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現を図るべき、(3) 天皇制は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、国民の総意により解決されるべきもの、という立場を明確にしている
共産 吉川春子 162 4 - 14
  • 象徴という言葉のあいまいさは問題があるのではないか
無会 水野誠一 151 3 - 12
<国民主権との関係>
  • 章の順序について、1章を天皇から国民主権に改めるべき
自民 福島啓史郎 159 5 - 10
  • 党の新憲法起草小委員会の検討(平成17年)においては、天皇が日本の歴史、伝統及び文化と不可分であり、現行の象徴天皇として1章に位置付けることについては共通の党内理解が得られているとしている
自民 若林正俊 162 6 - 1
元首
  • 文化、伝統の象徴としての天皇を大事にすることはよいが、元首ということについては違和感を覚える
自民 藤野公孝 162 4 - 15
  • 天皇が元首か否かについて、政府は元首の定義次第としているが、現在の在り方こそが伝統と文化に根差す本来の姿であり、明治憲法の時代が例外であったことを踏まえれば、元首であるか否かにかかわらず、権力と権威とが切り離され、国民意識に定着した象徴天皇制は極めて望ましい姿であり、このまま継続すべき
自民 吉田博美 159 8 - 14
  • 党の論点整理(平成16年)は、天皇について、日本の文化、伝統と密接不可分な存在であることを踏まえ、現在の象徴的地位を実質的に位置付け、元首として明記すべきか検討すべきとの意見が出たとしている
自民 若林正俊 161 6 - 10
  • 党の新憲法起草小委員会の検討(平成17年)においては、天皇が日本の歴史、伝統及び文化と不可分であり、現行の象徴天皇として1章に位置付けることについては共通の党内理解が得られているが、前文において言及するか否かについては賛否両論があったとしている
自民 若林正俊 162 6 - 1
  • 天皇を元首にすべきとの意見があるが、全く反対である
社民 田 英夫 162 4 - 12
天皇・皇族の基本的人権
  • 天皇も国民の一人として人権が尊重されるべきことは当然であるが、象徴としての立場を全うするために様々な人権が制限されており、憲法上、特別の存在であることも否めず、いかに折り合いをつけるかという問題になる。ただし、プライバシーなどについては、国民一人一人も思慮を持って臨むべき
自民 吉田博美 159 8 - 14
  • 天皇・ロイヤルファミリーにおいても、特殊性はあっても一人の人間としての人格は基本的に守られるべきであり、皇室典範の改正も含め、女性の皇位継承も国民的議論の中で、個人的には認められるべきではないかと考える
民主 若林秀樹 159 8 - 13

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