二院制と参議院の在り方 参考人名
公述人名
回次 -

2 参議院の機能-特に独自性を発揮すべき分野

権限・具体的機能
  • 解散がなく、しかも半数改選で直近の民意を知り得ない参議院には自制が必要
飯尾 潤 151 3 - 4
  • 参議院が良識の府として自由な討論を確保するためには自制が必要
飯尾 潤 151 3 - 8
  • 参議院の権限拡大はかえって存在意義を喪失するという面も考慮すべき
成田憲彦 151 4 - 12
  • 二院制である以上、両院で意思表示をして決めていくことが原則であり、どちらかだけで独立の任務を分担することは良くない
隅野隆徳* 154 I I - - 2 10
  • 参議院の権限を限りなく縮減すると、最後は人的構成は任命・終身制になり、政治的にはほとんど意味のない権限にまで縮減され、憲法で規定すべきか疑わしい機関になる
高見勝利 159 i - 3
  • 参議院に衆議院とは異なる役割や独自性を発揮させるために特別の権限を付与すべきとの提言があるが、結局は役割・権限と組織のあり方をどう関係付けるかという問題設定に立ち戻る
高見勝利 159 i - 5
  • 両院の役割分担は政党の中で運営により行うことが可能である
蒲島郁夫 159 ii - 9
  • 実態として法律をつくる観点では両院全く同じであり、参議院はチェックの院に収まらずもっと強くなってもよいのではないか
蒲島郁夫 159 ii - 12
  • 参議院は、決算も含めた行政監視、人事案件、外交案件について重要な機能を果たすことを考えてもよい
飯尾 潤 159 iii - 3
  • 衆参機能分離をしても、参議院が法案審査をしないとすると、明治憲法時代の枢密院のようになってしまい、不適当
大山礼子 159 iii - 17
  • 参議院の権限の強さは、構成員の国民代表制の程度に依存する
小林良彰 161 i - 3
<長期的、基本的な政策課題>
  • 参議院は基本法制や逐条審議に重点を置くべき
飯尾 潤 151 3 - 8
  • 参議院では長期的視野に立った政策立案と行政・内閣監視、少数勢力や少数意見の審議の尊重・保障が重要
隅野隆徳* 154 I I - - 2
9
  • 参議院は、選挙制度、教育、平和、基本的人権にかかわる問題を、衆議院より率先して公平公正の立場で取り組むべき
本田年子* 154 I - 5
  • 任期の長さから考え、参議院が果たすべき役割からすると、長期的展望に立つものについては参議院に重心を置くことが望ましい
大石 眞 159 ii - 9
  • IT社会の進展により生ずる問題、生命倫理の問題等党派対立になじまないような問題を参議院で処理してはどうか
飯尾 潤 159 iii - 3
<決算及び会計検査院>
  • 参議院は、決算も含めた行政監視、人事案件、外交案件について重要な機能を果たすことを考えてもよい
飯尾 潤 159 iii - 3
  • 予算審議については衆議院の優越性が規定されていること、国会の財政統制は執行監視及び決算審査を実施して予算審議に反映させることにより機能することから、決算審査の充実と実効性を高めることが参議院の独自性や衆議院との機能分担・補完性から必要
山本 清* 162 I - 22
  • 会計検査院が国会の附属機関化した場合、会計検査院長が国会職員になり得るが、国会に対する会計検査の範囲や内容については、全面的に院長の権限にゆだねる必要がある
山本 清* 162 I - 25
<行政監視、政策評価>
  • 参議院は行政監視を重視する改革案を取り上げるべき
中村睦男 151 4 - 8
  • 参議院では長期的視野に立った政策立案と行政・内閣監視、少数勢力や少数意見の審議の尊重・保障が重要
隅野隆徳* 154 I
I
-- 2
9
  • 参議院は、選挙制度、教育、平和、基本的人権にかかわる問題を、衆議院より率先して公平公正の立場で取り組むべき
本田年子* 154 I - 5
  • 参議院は、決算も含めた行政監視、人事案件、外交案件について重要な機能を果たすことを考えてもよい
飯尾 潤 159 iii - 3
  • 政策効果の検証には少なくとも3年~5年を要し、これを同じ視点でチェックし、予算に反映させるには、長期的視点で審議できる参議院で行うことがふさわしい。党派性を超えた活動が期待される
山本 清* 162 I - 22
<国会同意人事案件>
  • 外交や高位高官人事などで衆議院と機能分化してはどうか
小林 節 151 3 - 8
  • 参議院は、決算も含めた行政監視、人事案件、外交案件について重要な機能を果たすことを考えてもよい
飯尾 潤 159 iii - 3
<司法府との関係>
  • 将来的に憲法改正をするなら、司法との関係についてはもう少し参議院が積極的な役割を果たしてもよい
飯尾 潤 159 iii - 3
<憲法解釈機能・違憲審査的機能>
  • 参議院に憲法との抵触関係を審議する立法機関の中のチェック機関を設けてはどうか
早川忠孝* 154 I I - - 4 10
会期制
  • フランスでは上院の活動期間が保障されている。そういう制度的なバラエティーも少し考えていいのではないか
大石 眞 159 ii - 8
  • 参議院が長期的問題を検討する院であるとすれば、会期を長くしたり、参議院では会期不継続の原則の検討を行うべき
小林良彰 161 i
i
-- 2
10
運営事項
  • 参議院は基本法制や逐条審議に重点を置くべき
飯尾 潤 151 3 - 8
  • 逐条審議、法律実施状況のフォローアップ、政令の事後審査等衆議院ができないことを補完してはどうか
前田英昭 151 7 - 5
  • 参議院は、衆議院に比し、公聴会を十分に行うべき
前田英昭 151 7 - 7
  • 参議院では長期的視野に立った政策立案と行政・内閣監視、少数勢力や少数意見の審議の尊重・保障が重要
隅野隆徳* 154 I I - - 2 9
  • 政権の帰趨が懸かる問題は衆議院の議決を尊重し、参議院が議論するのにふさわしい問題は参議院の議決を尊重するというような取引が現実上必要ではないか
飯尾 潤 159 iii - 13
  • 調査報告書を義務付ければ、後の批判に堪えうる分析が必要となり、客観的非党派的議論を促進する効果があるのではないか。また、修正案提出の活発化という副次的結果ももたらすのではないか
大山礼子 159 iii - 6
  • どの議員も自由に政府に質問できるような時間をつくってはどうか
大山礼子 159 iii - 11
  • 法案にかかわらず主要なテーマを取り上げてやったらよい
金指正雄 159 iii - 11
<議員立法>
  • 参議院では、英国を参考に、本会議で議員立法の趣旨説明・質疑を行う特別の時間を設ける、議員立法採決は党議拘束解除を原則とするなどが考えられる
前田英昭 151 7 - 5
<国民への情報提供等>
  • 国民への情報公開、世論との交流の開拓による独自性追求が重要
隅野隆徳* 154 I - 2
  • 世論調査では両院制に対する関心は非常に低いが、議員あるいは参議院の顔が見えるように何らかの形でPRし、情報の公開・開示をして関心を持たせることは大事である
大石 眞 159 ii - 18
  • 傍聴者数が非常に減っているが、参議院が国民にとって重要だとすれば開かれた参議院をもう少し進めた方がよいのではないか
蒲島郁夫 159 ii - 7
  • 公聴会の議論などを報告書にまとめ、国民の役に立つ資料として出すようなことも参議院の活動のアピールにはよいのではないか
大山礼子 159 iii - 11

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